
マルチタイムフレーム分析って何?重要なの?
マルチタイムフレーム分析の手順が知りたい!
マルチタイムフレーム分析のコツや注意点は?
このような疑問にお答えします。
マルチタイムフレーム(MTF)分析は、FXで必須の技術です。



僕はMTF分析できるようになってから、勝率とリスクリワードが向上しました!
この記事ではMTF分析の特徴や重要性、分析するコツを分かりやすく解説します。
後半部分では具体的なMTF分析の手順4ステップや、MTF分析する際の注意点を徹底解説しているので、最後まで読んでくださいね。
マルチタイムフレーム(MTF)分析とは?
マルチタイムフレーム(MTF)分析とは、1つの通貨ペアで複数の時間軸を使ってチャートを分析する方法です。
英語で「Multi Time Frame」と書き、長期・中期・短期で3種類の時間軸を使います。
FXには多くの時間軸があり、その中から数個を選んでトレードするんです。
【FXの代表的な時間足】
・月足
・週足
・日足
・4時間足
・1時間足
・30分足
・15分足
・5分足
・1分足
めんどうくさい!と感じるかもしれませんが、FXで勝つためにMTF分析は必須になります。
なぜならMTF分析によって、勝率とリスクリワードが向上するためです。
海外旅行の例え
例えば海外旅行で、日本からドバイに旅行する例をみてみましょう。


第1に日本とドバイの位置関係を把握しないと、どの方角へ飛ぶのか分かりません。
次にドバイ全体の地図を見て、空港やホテルの位置など大まかな情報を把握しますよね?
最後に市内の観光地を見ながら、詳細なルートを考えると思います。
同じようにFXでは最初に大きな相場の流れを把握した後に、小さな時間軸を見てトレードするのがMTF分析です。


このようにMTF分析は、FXに欠かせない考え方になります!
マルチタイムフレーム分析の重要性
マルチタイムフレーム分析をすると、トレードの勝率とリスクリワードが向上します。
その理由を詳しく見ていきましょう。
勝率が向上する
MTF分析で上位足の流れを把握すると、トレードの勝率が上がります。
上位足が、上昇トレンド中の例をみてみましょう。


上位足の押し目で下位足の逆三尊が発生した場合、上位足も下位足も同じ上方向に向いているため、勝率が高くなります。
反対に上位足が下降トレンド中の戻りで、下位足の逆三尊ができても、すぐに切り返される可能性が高いです。


上位足のトレンドはプライマリートレンドと言われ、下位足よりも大きな力で動きます。
リスクリワードが上がる
MTF分析で上位足の流れを把握すると、勝率と同じようにリスクリワードが上がります。
例として上位足が上昇トレンドの押し目の時に、下位足で逆三尊が発生した場面を見てみましょう。


損切を下位足、利確を上位足にすればリスクリワードの良いトレードが可能です!
負けの原因が特定しやすい
上記の説明でピンと来た人もいるかもですが、MTF分析すると負けた原因の特定がしやすくなります。
なぜなら同じようなエントリー条件でも、上位足の環境によって結果が異なるからです。


例えば上のようなチャートパターンの逆三尊を例に、ネックライン割れでエントリーする例を考えましょう。
上位足が上昇なのか、下降なのかの違いによって勝つか負けるか大きく異なります。


こちらは反対のパターンです。


チャートパターンだけだと負けた理由が分かりにくいので、次のトレードでも負ける可能性があるんです!
マルチタイムフレーム分析に慣れるコツ
初級者でも、MTF分析に慣れるコツが4つあります!
上位足から見る
上位足から見始めるのが、MTF分析の鉄則になります。
なぜなら上位足はプライマリートレンドと呼ばれ、下位足よりも強い力があるからですね。
相場を動かすには大きな資金が必要なため、大口投資家や政府など多額の資金を持つ方が有利です。
では資金力のある投資家が、どのようにトレードしているか?



1分足(短期足)のスキャルピングで、何回も取引するのは考えにくいよ。
その理由は大きなロット数だと、スプレッドやスリッページが影響してくるためです。
なので、より長い時間軸を見てトレードしていることから、大きな資金が上位足に集まりやすいんです。


2つ離れた時間軸を見る
どの時間軸を見れば良いか分からない時は、隣り合う時間軸よりも1つ飛ばすと分かりやすいです。
具体的には、MT4やMT5にデフォルトである時間軸から選びます。


デイトレなら、日足・1時間足・15分足や、4時間足・30分足・5分足の組み合わせなどです。
時間軸が近すぎると、同じように見えて混乱してしまいます。
サイズ感を把握する
MTF分析が難しい理由の1つに、各時間軸のサイズ感が分かりづらいのがあります。



対策として、縦線を引く or 四角で囲むのが有効よ。
USDJPYの日足、週足、月足を例に解説しますね。
まずは短期足の日足を表示し、画面いっぱいを四角で囲むんです。


次に週足へ切り替えて同じように四角で囲むと、日足は週足の2~3割だと分かります。


さらに月足も囲むと、日足、週足のサイズ感が把握しやすいですよね!


見る時間軸を減らす
前述のコツを試しても分かりづらい時は、時間軸を2つに絞ってシンプルに考えましょう。
例えば時間軸が3つあると下位足・中期足・上位足で、それぞれ上昇・下降・レンジの3通りあるため、合計27通りものパターンになってしまいます!
下位足(3通り)×中期足(3通り)×上位足(3通り)= 27パターン
2つに減らせば9通りなので、かなりパターンが減らせますね。
具体的なマルチタイムフレーム分析の手順4ステップ



MTF分析のコツは分かったけど、実際のトレードはどうすれば良いの?



リアルトレードの手順を4ステップで解説するわ。
トレードする時間軸を決める
まずは自分がトレードする時間軸を決めましょう。
時間軸は、次のようにトレードスタイルごとに変わります。
上位足 | 中期足 | 下位足 | |
---|---|---|---|
スキャルピング | 日足 4時間足 1時間足 | 30分足 15分足 | 5分足 1分足 |
デイトレード | 週足 日足 | 4時間足 1時間足 | 30分足 15分足 |
スイング | 月足 週足 | 日足 4時間足 | 4時間足 1時間足 |
迷っているならデイトレードで、次の組み合わせを選びましょう。
【デイトレードの時間軸】
①4時間足、30分足、5分足
②日足、1時間足、15分足
少し試してみて、合わなければ変えるのもアリです。
長期足から分析する
時間軸を決めたら、1番大きい上位足から分析しましょう。
なぜならプライマリートレンドに従えば、大きく間違うことはないからです。
ラインやチャートパターン、インジケーターも、より上位足の方が強く効きますよ。



初心者でデイトレなら、日足から始めるのがベストだな。
週足は大きすぎて混乱するかもしれませんし、4時間足だと下位足に近づきすぎて分かりにくい場合があります。
損切り・利確目標を決める
続いて、損切りと利確目標の決定です。
損切は下位足、利確は上位足を目標にするとリスクリワードが伸ばしやすくなります。
ただ注意点として、利確目標ばかりに目を向けすぎないことが重要です。
理由は利確される前に、損切されたら意味がないからです。
具体的には「より意識されるポイント」を考えると、精度の高いトレードができます。
次のようにエントリーする時間軸で、逆三尊の頭より下に損切ラインを設定する例で見てみましょう。


下位足で引けた青い水平線が、上位足の高値や安値でも反発していれば、より多くの人に意識されるポイントと言えます。


すると上位足の方が強いため、エントリー後に価格が戻ってきても、また上昇することがあり得るんです。


エントリーする
後はエントリーポイントを、決めて注文を出します。
成行注文よりも、指値や逆指値注文がベターです!
スプレッドが狭い上に、ずっとチャートを見なくて済むためですね。
マルチタイムフレーム分析を使う時の注意点
MTF分析は超重要ですが、実際にトレードする時は次の知識も学びましょう。
- ダウ理論
- 大衆心理
- エリオット波動
ダウ理論はチャートのトレンドを理解する基本的な理論で、最も重要と言っても過言ではありません。


大衆心理とは相場に参加する投資家の行動パターンを理解し、一足先にトレンドに乗ることを指します。


FXでは、上記の知識を総合的に使ってトレードしないと勝つのが難しいです。



とはいえ実践トレード(行動)をしないと、知識を使えるようにならないよ!
なので知識を学びつつ、最少ロットで実践を繰り返してくださいね。
本番トレードが怖い人は、デモトレードや練習ソフトもありますよ。


まとめ
マルチタイムフレーム分析の特徴や重要性、分析する手順とコツについて解説してきました。
最後に内容のおさらいをしましょう。
- マルチタイムフレーム(MTF)分析とは、複数の時間軸を分析すること
- MTF分析で、トレードの勝率とリスクリワードが向上する
- MTF分析の鉄則は上位足から見ることで、画面サイズの違いを意識するのがポイント
- MTF分析すれば負けた原因が特定しやすいためトレードの精度が上がる
MTF分析すると上位足の流れが把握できるので、勝率とリスクリワードが向上します。



分かりにくい時は、この記事で紹介した4つのコツを試してみてくださいね!
MTF分析が難しい時は2つの時間軸だけにして、少しずつ実践しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
です☆