FXのトレンドって何?
トレンドラインを使った手法は?
トレンド転換を詳しく教えて!
こういった疑問を解決します。
FXで利益を出す王道はトレンドフォロー戦略です!
正しいトレンドの判断方法を知らないと、勝てないまま何年もさまよってしまうかもしれません。
この記事はトレンドラインの具体的な引き方や、トレンド転換の見極め方を解説します。
後半ではトレンドを見つける裏ワザインジケーターも紹介するので、ぜひ最後までお読みくださいね。
動画でも解説しています!
【おさらい】FXのトレンドラインとは?
トレンドとは、相場がどのような状況にあるかを表す言葉です。
- 上昇トレンド:価格が上昇する相場
- 下降トレンド:価格が下落する相場
- レンジ:一定の保ちあい
トレンドラインとは、トレンド中に安値同士もしくは高値同士を結んだ線を指します。
上昇相場で安値同士を結ぶと、上図のようにトレンドラインを引けます。
トレンドを見極める方法
トレンドを見極めるには、チャートの安値と高値に注目します。
安値と高値が、両方とも上側に切り上がっていれば上昇トレンドです。
反対に両方とも切り下がっていれば、下降トレンドです。
レンジは、安値と高値が一定の範囲内にある相場です。
安値や高値同士がキレイに揃っていなくてもレンジと言えます。
トレンド転換とは?シンプルに判断
トレンド転換とは、相場の方向が変わることです。
上昇からレンジ、下降からレンジ、レンジから上昇のように、今までの流れが終わって新しく切り替わる時をトレンド転換と呼びます。
上の図でチャートの左側は、安値と高値が切り上がっているので上昇トレンドです。
その後に1番高い高値①があり、その次の高値は上側に更新せず切り下げています。
安値②も前回の安値を切り下げて、下方向に更新しているわ。
高値が次の高値に切り下がっており、安値も2つ目が下側に切り下がっているので上昇から下降にトレンド転換しました。
間違いやすい!トレンド転換の条件
トレンド転換の条件は、高値と安値が両方とも切り下がって初めてトレンド転換したと言えます。
高値だけ切り下がった時は、まだ下降トレンドではないのでレンジです。
トレードする時は、この定義を整理するだけでもチャートが分かりやすくなりますよ。
FXの王道はトレンドフォロー戦略
FXで勝つための王道の手法はトレンドフォロー戦略で、トレンドが出ている方向に売買します。
なぜならトレンドは1度発生すると同じ方向に継続しやすいため、利益を上げやすいのです。
トレンドで価格が動く理由を知ると、FXで勝ちやすくなります!
ですので価格が動く基礎を解説しますね。
価格とは?
価格が動く理由は、相場に参加したトレーダー(投資家)たちの売買が成立するからです。
具買い手と売り手の取引成立で価格が形成され、その価格が連続すると以下のようにチャートになります。
相場には常に売り手と買い手がいて、お互いが合意した価格で売買取引が成立します。
需要と供給
価格が変動する理由は、需要と供給で説明できます。
需要が高い(買う側が欲しいと思う)時に、価格は高くなります。
理由は買いたい人が多ければ、より高い価格で売っても買う人がいるからです。
例えばコロナウィルスが世界中に広がった2020年にはマスクを欲しい人が急増したので、マスクの価格が上がりました。
かなり急騰したので消費者庁によるマスクの転売規制がされたわ。
マスクが買われると、価格がさらに上がります。
理由はマスクをまだ購入していない人に対して、購入可能な残りのマスクが減ってしまうからです。
一方で売り手側が供給量(売る数)を増やすと価格は下がります。
その理由は品数が増えて常に買えるので、買い手側は急いで買わなくても良いからです。
言い換えると購買意欲が下がって、商品がすぐに売れなくなります。
売り手側は在庫を無くすために、価格を下げたりするのです。
実際に消費者庁のマスク転売規制が解除された資料では、供給状況の説明に「市場におけるマスクの供給量は、6月時点で約8億枚、8月には10億枚を達成する」と書いてあります。
つまりマスクが十分多く売られているので、価格が急騰する心配はないから転売規制が解除されました。
まとめるとモノが買われると価格は上がり、多く売られると価格は下がります。
この基本原則は、FXでも当てはまるのです。
トレンドが継続しやすい理由
トレンドが継続しやすい理由を、上昇トレンドで解説します。
前提として価格が上がるのは、買う人が多いので上昇トレンドになります。
FXチャートをマスク1箱の価格に置き換えて、まずは買った人を見ていきましょう。
例えば、山田さんはマスクが1番安い100円の時に買いました。
モノが買われると価格は上がりますので、チャートは上昇します。
同じように鈴木さんも300円で買いました。
価格はさらに上がって、現在の価格は800円とします。
次に売り手を考えて、例えば佐藤さんが1箱500円の時にマスクを売ったとします。
佐藤さんはこれ以上価格が上がらないと予測したので、高い時に売って安い価格で買い戻すことで利益を得ようとしたんです。
しかしその予測は外れて、現在価格は800円なので300円の損失を抱えています。
FXの場合は買いと売りが必ず1セットで必要なため、買ったら必ず売りで終わります。
反対に売りで取引を始めても、いつか必ず買い戻して取引を終了しなければなりません。
佐藤さんは500円の売りからスタートしているので、いつか買い戻す必要があります。
その後、価格がたまたま下がって500円に近づいてきたとしましょう。
佐藤さんは最初に500円で売っていたので、800円から次第に500円へ近づいてくれば損失が減るのでラッキーです。
価格がまた上昇したら佐藤さんの損失は大きくなるため、佐藤さんは下がれば下がるほど取引を終了させたくなります。
したがって佐藤さんは買い戻しの注文を、赤い矢印のように500円に近い価格帯で入れるんです。
一方山田さんや鈴木さんは何もしないか、さらにマスクの買い増しを考えるはずです(緑の矢印)。
その理由は、上昇トレンドの定義を思い出していただけると分かります。
上昇トレンドとは?
上昇トレンドとは、高値と安値が上方向に更新し続けることです。
上記の例では高値が500円から800円に切り上がっています。
過去の安値が300円で、次の安値が300円よりも上で止まった場合、安値の切り上げも完成するため上昇トレンドが継続します。
上昇トレンドが継続すれば山田さんや鈴木さんはさらに儲かるため、何もせずに価格が上昇するのを見ているか、買い増しの注文を出すかのどちらと言えます。
次に新しく取引したい高橋さんは、黒い矢印のように買いを選ぶ可能性が高いです。
なぜなら安値が切り上がれば上昇トレンドが継続するため、価格がさらに上昇する可能性が高いからです。
まとめると価格が500円付近まで下降してきた時、全ての人が買いの注文を出そうとします。
順調に買われれば価格はまた上昇するので、更にトレンドが継続します。
このようにトレンドが発生している時には、多くの人が同じ向きに取引しようと考えるのでトレンドが継続しやすくなるのです。
トレンドが転換する理由
前述の相場状況から一歩進んで、価格が1,000円まで到達した後に、500円まで下降したと仮定しましょう。
前回の安値と同じ高さまで下降した場合、今まで買っていた人たちは雲行きが怪しいので決済を考え始めます。
その理由は青丸の安値が、前回安値の黒丸と同じ高さになったからです。
上方向に更新されなかったため、上昇トレンドの定義から外れてレンジになったので上昇の可能性が少し減ったわけです。
とはいえ上昇する可能性もあるので、ここから買う人もいます。
仮に吉川さんが新しく買ったとしましょう。
買われたので価格は一時的に上昇しますが、そこまで強くは上がらない場合が多いです。
なぜなら上昇トレンドの定義から外れているので、今までのように多くの人は買わないからです。
もしここから価格が下降してきた場合、多くの人は下降トレンドを警戒します。
なぜなら高値が切り下がっているためです。
下降トレンドの定義は、高値と安値が両方とも切り下がっていることです。
今回の高値はすでに切り下がったので、後は安値が切り下がれば下降トレンドが成立します。
安値の切り下がる場所とは、前回の安値を下回った価格です。
切り下がる場所には、多くの注文が集中しています。
最初から買っていた山田さんや鈴木さんは、売りの決済注文を緑の矢印の位置に置く可能性が高いです。
なぜなら安値を下回った瞬間に下降トレンドが成立するからです。
下降トレンドになれば価格は継続的に下がってくるので、今まで得た利益が減ります。
したがって下降トレンドが成立するラインに売りの注文を入れておくことで、取引を終了させて利益を確保したいと考えます。
直前で買った吉川さんも、損失が大きくならないように売りの注文を青い矢印の位置にセットします。
理由は、青い点線を下回ったら下降トレンドになるからです。
新しく取引したい渡辺さんは、売りでエントリーする可能性が高いです。
高値が切り下がっている時点で下降トレンドの半分は成立しているため、買いエントリーしてから価格が下落して損する可能性が高いからです。
なので安値を下回った赤い矢印の位置で、新しく売りの取引を始めたいと考えます。
まとめるとトレンド転換のポイントでは、多くの人が買いから売りに切り替わるため大きく下がる可能性が上がります。
基本的な知識だけでFXは勝てる!
上記の基本的な知識だけで、FXは勝てます。
なぜならチャートは、基本的な内容が積み重なって形作られているからです。
例えば上のチャートはEURUSDですが、下のように部分的に分けて考えれば上昇や下降、レンジに分解できます。
このように、全てのチャートが上昇と下降、レンジのたった3つの要素で構成されるのです。
一つ一つ分解して考えていけば、精度の高いトレードができます。
その証明に、リアルトレード解説をご覧ください。
動画内の説明は、この記事で解説した基本的な原則しか使っていません。
トレンドを見つける正攻法~ライン編~
ラインを使って、トレンドを読みやすくする工夫を解説します。
トレンドライン
トレンドラインとは、2点以上の安値もしくは高値を結んだ斜めの線です。
例えば上昇トレンドなら安値から次の安値へ線を引きます。
ラインを引くのに必ず2点必要なので、トレンドラインを取引に使うのは3点目以降ですね。
反発している箇所が多いほど取引した人が増えるので、そのラインを意識する人が多くなります。
トレンドラインを引くコツは、「大雑把になるべく多く当たっている箇所」に引くことです。
上のようにローソク足との接点が、なるべく多く接するように引きます。
ラインに届いていなかったり、突き抜けていたりする時はどうすれば良いの?
チャートは完ぺきには動かないので、1番接点が多く場所に引けば問題ないです。
もし頻繫に突き抜けたり接していない時は、そのトレンドラインで取引を控えましょう。
なぜなら他の人も目線がバラバラになりやすいので、トレンドラインが効きにくい可能性があるからです。
水平線
水平線は、価格の安値や高値に引く水平なラインです。
高値や安値はトレンドの定義を確認する重要な指標のため、トレンドラインよりも水平線を重視しましょう。
線を引く場所は、以下の3箇所が基本です。
- 直近の高値や安値
- 戻り高値や押し安値
- 過去の高値・安値が多く当たる箇所
例えば以下の水平線は、上からも下からも多く当たっているので強く意識されており、将来にも機能しやすいと予測できます。
トレンドを見つける裏ワザ~インジケーター編~
トレンドを見つけやすいインジケーターを、3つ解説します!
移動平均線
1つ目に紹介するインジケーターは移動平均線であり、チャートを構成する各ローソク足の価格を平均して結んだ曲線のインジケーターです。
平均する期間は任意の期間を選べて、以下は多くのトレーダーが使う有名な期間です。
【よく使われる期間】
・5
・10(9)
・20(21)
・50
・75
・100
・200
例えば期間が10なら、最新のローソク足から過去10本分の価格を平均します。
移動平均線は上向きなら上昇、下向きなら下降なので、高値と安値を確認しなくても一目でトレンド方向が分かる指標です。
zigzag
2つ目に紹介するインジケーターは、zigzagです。
zigzagは高値と安値を自動で表示する便利なインジケーターです。
青い線のように高値と安値を自動で判断して、直線で結びます。
zigzagは自動で値を計算してくれるので、自分の主観が入らないのが魅力です。
Trend Scanner
3つ目は、海外トレーダーが使うTrend Scannerの紹介です。
Tradingviewのインジケーターの欄でTrader XO Macro Tred Scannerと入力すると、btc_charlieさんが作った自作のインジケーターが出てきます。
上昇時は緑色のチャートで、下降時は赤いチャートに変わるんだ。
仕組みは長短2本の移動平均線で、2本がクロスした時に上昇と下降が切り替わるように設定されています。
FXのトレンドに乗るための実践手法
トレンドを見極めてトレードする方法を、動画の20分27秒から解説しています。
トレンドラインだけで勝てる?注意点も解説
トレンドを使う時の注意点は、この記事でお伝えした内容だけでは物足りないことです。
FXで勝つためにはトレンドの他に、マルチタイムフレーム分析やダウ理論などの理解が必須です。
FX初心者は、負けても原因が分からずに損失を出す可能性があるので、デモトレードから始めましょう。
デモトレードとは取引の練習ができる環境で、Tradigviewを使えば無料で実践できます。
まとめ
FXのトレンドについて、トレンド転換の特徴やトレンドラインの引き方を詳しく解説してきました。
最後に記事の内容をおさらいしましょう。
- トレンドには上昇、下降、トレンドレスの3種類ある
- トレンドは継続しやすく、トレンド転換後は反対方向へ進みやすい
- トレンドを見つけるにはトレンドラインと水平線が有効
- トレンドラインの引き方は大まかに引くのがコツ
トレンドはFXで勝つための必須科目です。
トレンドフォロー戦略で、安定的に勝てるFXを目指しましょう。
この記事で紹介したトレンドの基本的な考え方を実践すれば、相場で迷子にならずにすみますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました!
です☆